昨日は映画の日、千円で映画が見られるということで、ミセスのドキュメンタリーを観てきました。
円盤を買ったり、ライブに行ったりしたことはありませんが、大森さんが天才であることは知っていたので、ウキウキしながら観に行きました。
Radも担当していた渡辺さんも出ていて、文章は読んだことがあるけれど、お姿を初めて認識したり、よくミセスの動画に出ているスタッフさんの名前を初めて知ったりしました。
ミセスがここまでになっているのはちゃんと一歩ずつ積み上げて、しかも大森さんが意図を持って、正しく舵取りをしてきた結果なんだなと思ったり、メンバーの二人もちゃんとそれについてきたある意味天才なのだとしみじみ思ったりしました。
大森さんは自分の孤独を諦めなかった人でした。
多くの人は、大森さんの状態になったとして、自分の孤独を感じられないのでは?
あれだけヒットして、仕事も忙しくて、芸能人の友達もいて、メンバーにも中学からの友達がいる。
深夜に電話一本で楽器を持ってきてくれるスタッフもいる。この状態で、自分の孤独にちゃんと向き合える人って少ないのでは?
心の穴という言葉が出てくる曲もありますが、本当に内省と内観をしまくって、自分が見えている世界を共有したい、みんなに見せたい。でも、自分の世界の奥行きがとても広いから、それを表面だけ見て分かったとか言って欲しくない。
という感じでしょうか。
自分の選択を正解にするために頑張って、正解を掴み取ったはずなのに、自分が思った心の状態にならなかった絶望を語っておられましたけど、これがこれから生きている人たちの課題だなと思います。
心からの充足感をどう得るか。
結婚したら、子供がいたら、家族がこうだったら、お金持ちになったら、一流企業に入ったら、資格を取ったら、海外に住んだら幸せになれる。
自分の心の穴が塞がるはず。
という、幻想と戦っている私たち。
でももうそろそろ幻想から目覚めて、落ち着けるといいよね人類。などと、大風呂敷を広げてしまいましたが、ミセスのフェーズ3が楽しみです。
成熟したら終わってしまう、作れる曲の数は決まっていると言っている人が、これからミセスという大きな船をどこまでどんな形で進めていくのかに興味がつきません。
そんじょそこらの器では、強制終了が入りますからね。文春砲とか、病気とか、事故とか、時代とか。それらをどうかわしていけるのか、今後が楽しみです。
(最近の若い人は、問題があったとて、主な仕事には影響しなくなったのかなと大谷翔平さんを見ていると思いますけどね)