里村龍一先生 | 綾とあやとり ~ 五十川 綾 オフィシャルブログ

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14日、15日でお通夜、葬儀、告別式、無事に終わりまして先生とお別れ致しました。


里村先生とは2012年に上京してからの弟子になり、いろんな事を教えていただきいろんな経験もさせていただきました。


事務所に初めてお伺いし、初対面からお酒を持って降りて来られたのをいつも思い出します。


そして、次の日も、その次の日も、先生が事務所に来られる度に、私の背中に物差しが入ってるかのように、私自身、緊張感が半端ありませんでした。


当時は、即、もう福岡に帰りたい…と思うくらい、恐かったです。


けれども、事務所でお手伝いしながらも、

「ステージが無い時は、ここで手伝ってればいいんだ〜!」と、優しくお声をかけてくださったりもしました。


また、「おい、飲みに付き合え!」と言われることも多く、「はい!」とついていき、私は好んではお酒飲まないので、飲まされるのかなーと最初は不安でしたが、無理に飲まされることはありませんでした(笑)

いつも私はお茶でした(笑)

とにかく、いろんなことをお話されるので、当時は、ただただ先生の話を聞く事に必死な私でした。


突然、「おい!メモしろ!」と言われ、慌ててメモ帳を出すのも必死で、「1回しか言わねーからな!」と。

それ以来は、いつも先生のメモ帳とペンを常に持ち歩くようになりました。


先生はいつも、黙っていても常に何かを考えておられ、私にも「常に考えろ!とにかく考えろ!自分を信じろ!とにかく信じて頑張れ!外を歩く時は絶対暗い顔はするな!陽が当たる場所に住め!歌はレッスンをすればいいってもんじゃない。日頃の姿勢や経験、思いや行いが全部歌に出るんだ!」など、いろんな事をおそわりました。


一番心にきた言葉は、「無駄な苦労はひとつもねぇ!苦労は必ず血となり肉となる!」でした。


来年2月で10年を迎えます。

私が上京した日が、偶然なのか縁なのか、先生の誕生日でした。


先生が詩を書きだせば、一切音を立ててはなりません。音を立てたら、その時点で集中力がと切れ、怒られますから…( ;∀;)

そんな緊張感も今でも見に染み付いています。


とにかく、詩を書き始めた先生と、オフの時の先生とのギャップには2人の人物がいるようで、優しい時はとことん優しく面白い楽しい先生です。


先生が旅立たれた事に、今はまだ半分くらいしか実感できていません。

存在感の大きな先生が目の前から居なくなられることの寂しさもまだまだ消えませんが、先生から教えてもらったこと、思い出、一つ一つ思い出して、一つ一つ忘れずに心にしまっておきます。


里村龍一先生、お疲れ様でございました。

心に染みる沢山の楽曲をこれからも愛して、私にもいただいた曲も大事にします。


本当にお世話になりました。

感謝致します。

そしてまた会いに来て下さいね。


先生、最後の弟子と言わせてもらってもいいですか?


合掌

五十川綾