みなさま、こんばんは。

 

あらこです。

 

 

かかりつけの耳鼻科クリニックで

 

市民病院への紹介状をもらい

 

早く受診しなければと思いつつも

 

仕事や、家族のことや、日々の生活はあるわけで

 

舌の付け根付近に明らかな異物感を感じつつも

 

ごまかし、ごまかししながら過ごし

 

ようやく、時間ができたその日

 

市民病院の耳鼻咽喉科を受診したのでした。

 

 

 

市民病院の医師は若く

 

少々ガサツそうな感じが第一印象でした。

 

その予想は大正解で

 

私はこの医師に出会ったばかりに

 

メンタルを乱され

 

後々の不安を招くことになったのです。

 

 

私の喉の腫瘍の様子を見た市民病院の医師は

 

「がんの可能性が高い。

まあ、実際は検査してみないと100%とは言えないけど

このまま大学病院に紹介状を書いて予約を入れるから

いつがいい?

今日この病院でできることは組織を取って生検に出すことと

CTをとることくらいしかできない。

生検の結果は大学病院に送るから。

できる限り早く受診して。

 

大学病院の受診までに腫瘍が喉を塞いで

呼吸ができなくなる可能性があります。

その場合、すぐに救急車を呼んでください。

気管切開して気道を確保します。

 

それから、もし腫瘍から大量出血した場合も

すぐに救急車を呼んでください。

 

ごめんね、何も気休めになるようなことを言ってあげられなくて。」

 

 

突然、自分の置かれた状況を知ることになり

 

あまりの恐怖と驚きで、私は泣いていました。

 

どうしてこの人は、こんなにズケズケと恐ろしいことを

 

とても珍しいものを見つけたかのように喜々としながら

 

私に言うのだろう・・・。

 

 

その後、生検の為、口から取れる範囲で腫瘍の一部を取り

 

看護師に渡すのですが、ほんの少ししか取れず

 

それでもガーゼに採取された赤い色をしたものが置かれた。

 

にもかかわらず、それを受け取った看護師の女性は

 

「せんせーい!どれですか?

ちょっとわかんないですぅ~。」

 

「これだよ、これ~。あるでしょ~。」

 

「え~。どれですかぁ~。あ~っ、これぇ~。」

 

・・・患者の悲しみなんか、関係ないんだな。

 

まあ、そんなこといちいち気にしてたら

 

仕事にならないのかもしれないけれども。

 

その時の私にとっては、本当に不愉快。

 

もう二度とこんな病院にくるもんか!

 

そう思いながらも、平静を保ちながら

 

検査、診察を終え、診察室を出た私に

 

その看護師の女性が言いました。

 

「大学病院で手術とかしてその後は

こちらの病院で私たちがフォローすることもできますからね。

つらいと思うけど、大丈夫?」

 

私は、「大丈夫です。ありがとうございました。」

 

とだけ答えて、その場から立ち去るのが精いっぱいでした。

 

心の中では「こんな病院、2度とくるもんか!」と思いましたが。

 

 

 

この市民病院で私が得た情報は

 

・ほぼ癌で間違いない。

・腫瘍が喉を塞いだら気管切開になる。

・腫瘍から大量出血する可能性がある。

・そうなった場合、救急車を呼ばないと命に関わる。

・大学病院じゃないと手におえない病状。

 

という不確定なネガティブ情報と

 

・そうなったらどうしようという、とてつもない不安。

・ほぼ癌と言われ、人生、お先真っ暗になる。

・生検の影響で、今まで痛くなかったリンパが腫れる。

・生検の刺激で腫瘍が大きくなる。(個人的な感想)

・なんか嫌な感じの医師と看護師から受けたストレス。

 

という、メンタルが不調になるようなことだけでした。

 

のちに、この時の生検の結果が大学病院に届き

 

「なんでもない」

 

という結果がでて、生検がやり直しになり

 

また痛い思いと、血まみれになりながら生検を受け

 

癌の診断確定がさらに2週間遅くなったのでした。