地元の中学校、小学校の合同連絡会におじゃました。小中学校の教育課題を地域で考える会合で、PTAや保護司の方、町内会の方々が集まっている。91歳の方も参加されていた。

 年配の方からは「最近の教育は子どもに甘すぎるのでは」とのご意見が出る中で、保護司で不登校支援をされている方の意見が頭に残った。

 「小学校低学年からずっと不登校の子どもがひらがなを書けないですよ。やっぱり基礎学力だけでもつけておかないと社会で生きていけないんじゃないですか」

 高い識字率を誇っていた日本もこういう状況まできていることを実感した。甘すぎると思われる手厚い支援とは裏腹に、親子で精神を病んで食事もままならないひとり親家庭の過酷な現実もある。

 行政は「誰一人取り残さない教育」と威勢がいいが、少子化が加速する中で、字を書けない子どもたちが増えたらどうなるのか。ひとりひとりにつながる教育が喫緊の課題であることは間違いない。