1か月前は保育園の見学、先週は小学校の学校公開、一昨日は都立高校の学校運営連絡協議会、昨日は中学校の校内研修におじゃました。保育園、小学校、中学校、高校の授業を見学して一番感じるのが校種間の発展性が脆弱で、それぞれに完結してしまっていること。

 例えば、タブレットの活用。小学校1年生から端末を使った授業をしている。中学校でも若い先生を中心に端末を使ってグループワークの意見集約などをしている。ところが高校へいくと授業における端末の使用頻度が下がる。端末は買わせたもののほとんど使っていない高校もある。

 次に英語。今は幼稚園や小学校から英語の授業が行われている。日常生活で使えるような英語を楽しそうにしゃべっている。アクティビティーがむちゃ高い。中学校も生徒は大きな声で英語を発音していた。高校の英語の授業はいきなり生徒のテンションが下がる。受験英語は文法偏重。英語なのに日本語の解説ばかりで英語の会話が響かない。生徒も文法的に間違っていると恥ずかしいのでへたに英語をしゃべれない。

 H高校に中学校から英語の若手教員が異動してきた。この先生が1年生の授業でいきなりオールイングリッシュの授業を始めた。初めはどうなることかと心配していたが生徒は見事にオールイングリッシュに反応して元気よく英語をしべている。この影響で若手が1年生の英語の授業をオールイングリッシュで始めた。さて2年生、3年生の英語の授業は・・・。

 数年後、小学校からタブレット、英語が当たり前の世代が高校にやってくる。はたして高校の授業どうなるのだろうか。不登校が増えなければいいが・・・。