こんなメールを頂いた。

 

岩手で中学校教員をしているものです。
 磯村先生の著書『さらば学力神話』を拝読させていただいていおります。

 中学校教員を15年ほどしておりますが、違和感を感じながら生活をしております。この「違和感」を磯村先生にお伝えし、

磯村先生のお考えをお聞きしたいと思い、筆をとりました。お時間のある時にご一読いただければ幸いです。
 私が日々抱いている「違和感」は、一言でいうと「生徒に競争させる場面が多すぎる」ということです。

 

メール拝見しました。
ありがとうございます。
人口増加期は競争や選抜が学びに向かう原動力となりましたが、人口減少期にはそれが機能しなくなっています。
大学も入学金と授業料を納めれば入れる時代です。東京でも定員割れの都立高校が増えて、勉強しなくても入れるので中学校の校長が「昔のように競争がないと勉強に向かわせることが難しい」と言っていました。裏を返せば、これまでの教育は暗に競争や選抜に支えられていたことの証左です。これからは、学ぶことの本質的な楽しさや本能的な欲求を満たすための教育の転換点にきていると思います。
ではどうするか。
これからの教育を支える若者と一緒に考えていきたいと思います。