T大学が企画した教職員会社見学会におじゃました。青梅市にあるB工業株式会社に、地域の高校3校から18名の先生が参加した。B工業は、パイプ曲げ・板金加工メーカーで「モノづくりで世の中の課題にチャレンジし続ける会社」を社是として、「日本でいちばん大切にしたい会社」にも選ばれている。近年、8.20体制(8時間20日労働)を正社員に制度化している。

 元社長で相談役のHさんの話が印象に残った。

 昔は高卒ばかりだったが、今は大卒もいる。高卒と大卒の違いは最初の給料の違いだけで、高卒でも4年間頑張れば、大卒入社以上の給料がもらえる。後は本人の努力次第である。

 ただ高卒で入ってくる社員の多くが「どうせ自分はバカだから」と思っている。そのレッテルを剝がすのに時間がかかる。みんなそれぞれにいい才能を持っているに、そのレッテルによって本来の力を発揮できないと嘆いていた。

 はたして、そのレッテルを貼っているのは誰なのか?

 12年間の学校教育で「どうせ自分はバカだから」というレッテルを上塗りしているとしたら国として大変な損失である。