集中する練習

 

 今年は確定申告をe-Taxでやろうとして悪戦苦闘した。マイナンバーのパスワードが間違っていたり、操作がわからずに同じことを繰り返していたり、終いにはパスワードがロックされて、結局、市役所に行ってマイナンバーの再設定をするはめになった。年を取ると集中力が落ちてくるんだろうか。新しいものに果敢にチャレンジする意欲が衰えているのか、困ったものである。蘇れ集中力。

 

勉強とは何か。それは「集中する練習」です。集中するとは、脳を最大限に使うことです。文章を読んだり、数式を計算したり、英単語を覚えたりといった作業は、いずれも脳をトレーニングすることにつながります。

勉強で基礎というと、多くの人は「知識」のことだと考えますが、より重要なのは「能力」を身につけることです。勉強すると脳が持つポテンシャル(潜在的な力)が高まり、力が蓄えられていきます。それは勉強の場面においては、数式を解く力になったり、英単語を思い出す力になったりしますが、社会に出たときには、ビジネスにおける正解のない問題を解決する力などにも応用されます。

読み書きや計算をする際に使われる脳細胞は、コミュニケーションを司る脳細胞と同じであることがわかっています。つまり、勉強によって脳の力を鍛えることで、人間関係を築く力や冷静に人を見る目なども養われるわけです。 

「大人の学力の磨き方」陰山英男

  あの百マス計算で有名な陰山先生の勉強の効果を示した明快な理論だ。勉強の苦手な生徒は勉強が苦手である、それを集中することが苦手である。そう置き換えてみるとわかりやすい。

 集中力を高めることで、人間関係を築く力や社会で生きていく力を養う。勉強ができる、できないではなく、あるは、何かを覚えた、覚えていないでなく、勉強を利用して、生徒一人一人の集中力を少しでも高める。

 

 変化の激しい時代を生きるじいさんやばあさんも同じかもしれないな。