本研究所海外特派員からの第2弾報告

少し下痢の方も治ってきたので、ブータンでの報告を引き続き行うことにする。

現地で学んだことは多くあるが、猫、犬の次は、やはり人間である。

同行した日本からの学生8名は、4日程現地の少年達(13〜17歳ぐらい)と

スポーツ活動で生活を共に過ごした。ブータン、インド、バングラデシュ、ネパールの少年達も参加していた。

日々、お互いに熱心に、且つ真剣にスポーツ活動する中で、相互の心と心が強く繋がって来ているのが感じられ来た。

最後の夜、皆んなが集まり、お別れ会が開催された。皆んな大いに盛り上がって、楽しい会になって来た。

現地の少年達は、かなり夜も更けて来ているのになかなか帰ろうとしない。

日本の学生達を囲んで車座になって、抱きつくようになりながら、いつまでも楽しそうに会話をしている。

そして、別れたくないのか、皆んなが大きな声を出して泣き出している。

日本の学生も、一緒になって大いに泣いている。

この光景を見て、本特派員ももらい泣きをした。

何か、昔映画で見た「24の瞳」の1シーンを見ているようである。

純粋さ、素直さ、人への労りの心、感謝する心、自然を大切にする心等、日本人が以前より大切にしている(いた)価値観、考え方が、ブータン人の心に、今でもしっかりと根付いている様に思えた。

以前、日本に一時期、「世界一幸せの国」として、ブータンブームが起こったのも、日本人が大切にしたいもの、価値観等が、ブータンに今尚、存在しているとを日本国民が感じたからではないだろうか。

日本から遠く離れたヒマラヤの麓まで来て、自分自身の心が洗われた様な気がした。日本人として、「大切にしたいもの」を、今一度見直す機会を与えられた様な気がした。

ブータン「自他共栄杯」柔道国際大会

ぼうず教育実践研究所のロゴの前でほほ笑むブータンの柔道選手