学校のみらい

 

 一昨日、NHKスペシャルで「学校のみらい」という番組をやっていた。みやぞんがナビゲーターで、矢野和彦(文部科学省・初等中等教育局長) 工藤勇一(横浜創英中学・高等学校校長) 荒井英治郎(信州大学 教職支援センター准教授) 生駒知里(保護者/多様な学びプロジェクト代表) 島谷千春(加賀市教育委員会 教育長) 古山明男(多様な教育を推進するためのネットワーク) ひかりんちょ(インフルエンサー) 蓑田道(大学生)などが、ひかりんちょさんを中心に討論していた。

 国も教育委員会も困っている人達も何とか今の学校教育の現状を変えたいと思っていることだけはよく伝わってきたが、やっぱり変わらない、というのが感想だった。

 その理由は、学校現場の先生を変えるのが一番難しいからだ。例えて言えば、みらいのために電気自動車が不可欠だと言っても、今道路で走っている自動車をガソリンから電気に変える作業ができない。なぜか、現場の先生がひとりも討論に出ていなかったのはそれをわかっていたからかもしれない。

 一番現実的なことを言っていたのが古山さんだった。不登校の子どもたちの面倒を見ている現場のおっさんである。

 そんな折、ブログに関西のオモロイおっさんからコメントが入った。

おっさんの周りには、このおっさんに何重の輪をかけた様なオモロイおっさんがいます。

自宅には、何時も問題を起こして、住処のない生徒を住ませ、そこから学校に通わせている。奥さんも凄い。それが普通の様に、生徒達の面倒を見る。子供も3人いるが、家族サービスなんか、あるはずがない。

オモロイおっさんの厳しさや迫力は半端じゃない。

同僚、生徒も、また警察、父兄、そしてあちらの世界の人までが、その迫力と怖さで、誰一人文句を言うものはいない。

しかし、皆んながそのおっさんの「魅力」や「人間力」に惹きつけられる。

「愛」「情熱」、そして「無欲で人を育てる」

「教えることは伝えること」

このおっさんに育てられた者達は、この教えを胸に、関西の経済、医療、教育の中心的存在になっている。