日本でビジネスの専門学校をやっている中国の経営者がこんなことを言っていた。

日本の学生はすぐに学校をやめてしまう。中国や東南アジアの学生はやめません。どうしてですかね。中国では今でも高等教育に進むのは全体の50%ぐらいです。半分は労働者になります。上級学校で学び続けるためにはそれくらいの競争が必要なんですかね。

 いわゆるFランクの大学(偏差値35以下)では、入学金と授業料を納めれば誰でも大学には入れる。選抜や競争のなくなった場所で学び続けるためには、これまでとは違う価値観や方法論が必要になっているのか、それともその場所自体が必要でなくなているのか。人口増加期の選抜や競争に変わる、人口減少期の学びに向かう方法論を真剣に考える時代に入っている。でないと学力フラスコの鶴のように伸びた長い首がますます先細りに伸び、フラスコの底辺が横に広がってひび割れてドロップアウトしてしまう。