画像はCrystal Disk infoの比較で、左からOS用SanDisk Extreme Pro 240GB、真ん中はゲーム読込み用GigaStone Game Turbo 1TB、右が今回のaddlink S20 1TBです。OSやゲームのテンポラリファイル用にしています。説明するまでもないですが注目点に番号を付けました。
Gigastone Game Turboでも同じコピーテストをしましたが、50MB/s以下にはなりませんでした。こちらは最大消去回数(スペック)がaddlinkの3800回に対して5000回なので、DRAM無しTLC-NANDのSSDだと思います。総書込量(NAND)595GB=平均消去回数は約0.6回のはずが3回なので厳しいですが、addlinkに比べれば全然マシです。
MPC-HC clsid2もMPC-HC v1.7.0の頃と同様に最新版LAV Filtersを導入後にMPC Video Rendererを追加しています。
正直、BEやmadVRは使い辛かったのでHC2+LAV Filters+MPC Video Rendererの組み合わせは最高ですね。
そして、設定なんですが、基本的に「デフォルトが無難」って答えに辿り着くので、そもそもググっても情報が出て来ないのかもしれません。以下、MPC Video Rendererの解説です。
【DXVA2 and D3D11 video processorの設定】
NVIDIAの超解像AI技術RTX Video Super Resolution(以下、RTX-VSR)を使いたいので、Use for resizingとRequest Super Resolutionにチェックを入れますが、このDXVA2 and D3D11 video processorと下のShader video processorの項目は排他利用になります。
つまり、Use for resizingにチェックが付いているとChroma・Upscaling・Downscalingは無視され、NVIDIAコントロールパネル側の設定が動画に反映されます。RTX-VSRに対応していないGPUを使っている場合は、必ずUse for resizingをオフにしましょう。
Double the frame rate when deinterlacingというのは、その通りフレームレートを2倍にする設定ですが単純にBob化しているっぽいです。AMDのFluid Motionのようにフレーム補間しているようには見えませんでした。元々NVIDIAコントロールパネル側の設定にも無いですから。
【Shader Video Processorの設定】
先に書きましたが排他利用の項目なのでGeforce RTX1000 or 2000シリーズ、GTXシリーズ、その他AMD Radeonやintel GPUならこちらを設定します。
Use Dithering=ディザリングは、デフォルトでチェック付いてると思いますが、これってLAV Filter使っていると強制的にDithering Modeを使うのでレンダラーでは必要ないように思えるのでがどうなんでしょうね?(←後日判明しましたが、オンだとNVIDIAドライバーがクラッシュします。やはり、LAV Filterに干渉しているっぽいのでオフが良さそうです)。
最後のUse Blend Dinterlacing for YUV4:2:0は、インターレース解除に一番負荷が軽いBlendという設定を使うのでオフが良いです。
Use exclusive fullscreenは、排他的フルスクリーンを使用するかどうか。常にフルスクリーンで動画見るなら良いのかも。
次のWait for VBlank before presentの「VBlank」とは、Vertical blanking intervalの略で「垂直帰線期間」の事。これをオンにするとフレーム表示待ちが発生。特に60p以上の動画では極端にフレームレートが落ちて安定しない。
Reinitialize d3d device when changing display=ディスプレイ変更時にDirect3Dデバイスを再初期化。
以上が、簡単なMPC Video Rendererの説明です。
これでやっと超解像AIのRTX-VSRを使って動画を見れるわけですが、設定してみて思ったんですけどRTX-VSRってアップスケーリングとかアップコンバートっていうより単純にフィルター処理っぽいんですよね。実際に480pを1080pや4Kに拡大して見ましたが、全く超解像AI技術が生かされていないというか。凄く期待ハズレでした。正直Shader Video Processorの方が違いがはっきりします。