息子は小さい頃からマンゴー好きで、高熱を発して食べ物を受けつけなかったとき「何でもいいから、食べたいもの言ってごらん」といったら「マンゴープリン」と言ったくらい。タイ人か。

 

ペリカンマンゴーが主体でしたが、その後宮崎マンゴーなど高級種を頂き物で入手したりすると「いつ食べるか」家族会議が行われたものです。

 

今回は夫の実家から、ふだん頂くお米などに交じって、発泡ネットにくるまれたマンゴーが大事なたまごのように収まっていた。

マンゴーカットは妻の役目です。スウィーティなど大きな柑橘類をむいて袋から出すのは夫。丸パイナップルをカットするのは夫も練習して出来るようになった。

 

マンゴーは三枚に下ろして両サイドは皮ぎりぎりまでさいの目に切れ目を入れる。ペコッと裏返すとそのまま喰いつける。真ん中の種つき部分は周りをそぎ落として(我が家では中落ちと呼ぶ)、もう果肉が取れなくなった種の周りをしゃぶるのは剥いた人の権限です(子どもが小さい頃は、種の回りも欲しがったけれど)

 

さて、こんな状態で食卓に出てきたら、まず大きい方の切り身は息子に。夫は中落ちでよいと言い、小さい方の切り身は妻にくれますが、妻は種の周りを頂いているので罪悪感が強く、さいの目のいくつかは夫にあげています。

リンゴやミカンと違って、マンゴーの分け方には家族色が出そうです。

 

息子が小さい頃は、「マンゴーの種を蒔いて」と言われて殻をかちわり試したこともあったが、発芽しなかったな。

小さかった息子はもういないが、東京でも夏は35度以上が続く今、また挑戦してみようか。