野川水質調査の翌日は、炭素へらし隊で杉並区のブランシャー明日香区議と、環境に関して意見交換のアポがありました。ブランシャー区議が経営に関わる善福寺川近くのカフェでお茶をしながらというお約束。そこに至るまでの道は、世田谷区に負けないくらい自然林が残っている場所で住宅地にも緑が多い。

ブランシャー区議はドイツでは有名な緑の党の所属ですが、日本ではほとんど議員はおらず、無所属の環境活動家のようなイメージで初当選。お会いしてみて、環境に関する幅広い知識と、こちらの話もよく聞いて下さるコミュニケーション力に、組織票に頼らずとも支持率が上がったのだろうと納得できます。レポートの項目には脱炭素先行地域(杉並区は今期は応募せず)、建物の断熱化、グリーンインフラや雨庭など見慣れたキーワードが並びます。岸本区長も環境問題には感心が高く、ひとり会派でも環境改善の提案は進捗しているご様子です。

「私は環境問題一本でやっています」

グローバルなご経歴やフランス人のご主人、子育てなど話題性はたくさんあるのに、ブランシャーさんの政治理念に清々しさをおぼえました。

彼女の政策の特徴は、様々な分野で大学の先生方と組んでやっていること。「野川の水質調査をしたが、自分では数値の判断が出来ないこと」と話したら、「善福寺川も研究グループが定期的に水質調査しているので、参加してそこで教わったらどうか」とアドバイスを頂きました。

 

今回聞きたかった、杉並区のコミュニテイバス「すぎ丸」については、話題のEV車は1台のみであること、料金は100円で、15分ごとの運行で南北交通を補完していることなどお聴きしました。

帰りに乗ってみましたが、かなり多くの利用客がいる。家の玄関外にいる人と目が合うくらいの道幅で運行していますが、苦情が出ないというのは、それだけ地元に重宝されているコミバスだということでしょう。