今年はお花見のお誘いが多い。中でも年上の方々に誘われた2つのお花見昼食会はとても素敵な催しでした。

1つは成城の70代ご夫妻のお宅で行われたもの。奥様の千歳高校時代の仲間が集まっているので挨拶がてらお寄りなさいと誘われ、いつも立ち寄るお宅なので気軽に行ったら・・・

 

そこは洋画の一コマのような世界。女性はきれいな色のアンサンブルやジャケットに大きな指輪をしておしゃれに、男性はYシャツにネクタイの人も。テーブルの上にはカットグラスに赤ワイン、仕出しのお弁当やお惣菜。網戸越しにお庭の桜を見ながら、大人の昼食会が催されていました。

 

高校時代の仲間というのはどこもそうなるのか、洗練された大人の集まりでありながら「あなたとは〇年の時に同じクラスだった」とすっかり高校生の雰囲気になって話をしています。男性陣は、高校が違うこの家のご主人含め偶然、大学が一緒だということでここでもまた想い出話が出来るのでしょう。

 

「千歳高校は今は芦花高校に統合されて、もうないのよ」「明正高校もね」ちょっとしんみりもしましたが、いま校舎がなくても、学校がなくても、こんなに立派な大人がたくさん世に出ているのだから、千歳高校も明正高校も卒業生とその想い出の中に生き続けているのだとちょっと感動しました。

 

英国暮らしを経験したガーデニングの大家、吉谷桂子さんの本にも出てくる、ホームパーティに集まるお友達がジャケットやワンピースでおしゃれしているのが奇妙に思えたこともあったが、素敵な服やアクセサリーを持っているなら使わないともったいない(あるんだけど着ていくところがない…という人が多いでしょう)。それで気分も上がるし盛り上がる。

あとはお客様用の食器とワインを開けることが大人のパーティの秘訣かな?