近年なにかと物議をかもしている美人コンテスト、見た目も人種もウクライナ人(国籍は日本)のミス日本は、交友関係のごたごたが週刊誌沙汰になり、辞退したらしい。

 

直接の原因はスキャンダルのほうだが、それがなくても、どうみても白人の女性が日本を代表するミス日本に選ばれたことに当初から疑問の声がありました。いそくみも否定派です。ファイナリストの写真を見たが美しい日本女性は何人もいる。しかし背の高さ、顔の小ささはウクライナ出身の方がダントツでした。日本人の白人コンプレックスが結果に表れたと言えるだろう。

 

だいたい今どきの美人の定義が「彫りの深い顔にカールしたまつ毛、顔が小さい、細身に大きなバストとヒップ、長い脚…」と白人を基準にしたものだし、アジア人種の中でも日本人が一番「白人になりたいアジア人」かもしれない。高校の校則で「茶髪を許可してくれ」という訴えはしょっちゅうある。学生は髪を染める時間とお金があったら英語をマスターすべし。

 

ハリウッド通の人はご存じだろうが、中年の大俳優、ニコラス・ケイジが日本の若い女性と(5度目の)結婚をしたが、その妻、リコ・シバタに(今どきこんなクラシックな日本女性がいたのか)と感銘を受けました。喜多川歌麿の浮世絵から抜け出たような切れ長の目、ストレートの黒髪、古典柄の着物をきっちり着る。日本人の白人志向が根強い一方で、海外で称賛される日本女性はこういうタイプだ。

 

今回、「日本国籍をとれば、白人でもミス日本でよいのでは」という論議もあったが、出場者に制限をかけるのが難しければ、審査員に欧米人、アフリカ、中東の人を入れてはどうでしょう?おそらく日本代表に白人が選ばれることはないだろう。

 

1953年のミス・ユニバース(世界大会で3位)の伊東絹子は、欧米人に引けをとらないプロポーションで「八頭身美人」の流行語を生んだが、今写真を見ても外国勢に見劣りしない堂々たる容姿。顔は日本美人でありつつ、体格は欧米並みのミス日本が、昭和中期には数多く輩出された。今も選び方を間違えなければ、世界で勝負できる日本女性はいるはずである。