またいつか…といっていた続きです。

美術館では撮影許可が出ていなかった「明治天皇浮世絵―前田家繁栄之図」(明治12年)ですが、案外簡単にネットで見つかりました。便利な世の中です。

https://www.touken-world-ukiyoe.jp/meiji-emperor/art0007710/

 

加賀藩の前田家の屋敷(文京区)に明治天皇が行幸し、能を鑑賞したと説明にありました。そのとき思い浮かんだのが、いそくみ父方の曽祖父が「明治天皇の御前で鼓を打った」伝説です。

父は金沢出身で、そちらの祖父(父が学生時代に病没)は能舞台の設計をしていたと聞いていた。ここでちょっと能が出てきますね。

その影響で、小室側の親戚は建築設計業が多い。いそくみ父は通信業界だが弟は建築に進みました。

 

父の母方は料亭を営んでいたと聞いているので、天皇の御前で鼓を打ったというのもプロとしてではなく、今でもよくある、天皇陛下のが地方公務に際し地元の有志や子どもたちが民謡や踊りを披露するあの類かなあ…と勝手に思っていた。

 

しかし実家の父に改めて聞いたら、「自分の祖父は7世飯島佐六」「母・秀の生まれは明治27年(1894年)」と案外きちんと憶えていた。時代は合っていますね。

七世って、ルパンだって三世までなのに・・・趣味程度ではなく襲名するほど本格的に能楽をやっていたということか。

ただ、東京まで行ったとは聞いていないということ。

 

明治天皇が金沢に行幸したこともあるのかもしれないが、自分はこの絵に描かれている明治12年4月に、若き日の曽祖父が東京まで来ていたような気がします。

うちの父が東京の大学を受験するのに、浪人時代から東京に下宿していたと聞いて驚いたことがあるので。金沢の人は都会に出るのにまず京都、大阪が一般的だが、ウチの家系は東京志向のような…

また、建築士の弟が趣味でタンバリンをやっていたことがあり、案外上手なので(祖先に鼓を打っていた人がいたはずだ)とゾッとしたことがある。

 

書面記録になくても、DNAに書き込まれた何かがあるように思うのです。どんな人にも。