欲しいと思ったものはいつか手に入る…成功者が言いそうな台詞だが、最近そんな体験をしました。

発端は、夫が、私がここ数年、晩酌ワインに愛用していたアンティークグラスを割ったこと(怒)。バカラのローハンにそっくりだがサインがないものでした(おそらくバカラの下請け工房から出た習作とかアウトレット品なのだろう)。

慌てて、それを手に入れた海外通販のサイトに問い合わせたら、同じ大きさはなく1つ大きいサイズならあるということだった。

大きいワイングラスはゴージャスだが飲みすぎ注意なので、サイズ重視で他も考えてみる。いつ頃だったかもっと華奢で彫り模様が複雑な、エドワード朝(1841〜1910)の美しいグラスが出ていたのが忘れられなかった。

そのグラスは既に掲載されていなかったので売れたのだろう、バカラ似(大)を注文する際、「あのエドワーディアンのグラスは素晴らしかったですね」といったら、長年お世話になっている店主さんが

「1つ残っていますが、チップ(小さなカケ)があるものなので、よかったら」とプレゼントとして同梱してくれることになりました。あの美しいグラスが我が家にやってくる…

 

届いたグラスは使ってよいのかと思うくらい薄く、様々な花や葡萄が所せましと彫り込んであります。彫刻だけでも見飽きないが、やはりグラスなのでこれでワインを飲んでみたい。

問題のチップはぽつりと2点、でもここに口をつけたら危ない。ガラス補修用の接着剤を買って、カケをカバーするように接着剤を盛りつけました。

”金継ぎ”という技法は芸術的な価値がありますが、接着剤継ぎは価値を落とすかも?

カケがすっかり消えるわけではないが、危なくはなくなります

毎日使える実用的なグラスと、見ているだけで飽きない繊細で芸術的なグラス。どちらも大事に使っていきたいものです。

アンティークのグラス、特にブランドものでなければ骨董市で1500-4500円くらいで手に入りますよ。