6月半ばに人生初のコロナ罹患、ゾコーバ服用で発熱は治まったものの、その後1週間くらいだるさが続いていました。外に出られないから何か変わったことをしようと、U-NEXTの最初の1か月無料体験というのを申し込んでみました。

(こういうのって、「観たかったけど見逃していた」映画を思い出すのが難しい…)

 

3本観たうち、ダントツに良かったのが「バッド・ジーニアスー危険な天才たち」(タイ)。

舞台は名門私立高校。

ヒロインを含む成績優秀な(しかしひとり親家庭の)奨学生らと、富裕層に育ち悪知恵が働くクラスメイトたちが、定期試験のカンニングがうまくいったことをきっかけに大学の留学試験をターゲットに奸計を巡らす…よくある学園ドラマのようで、計画の周到さ、それぞれの心理描写が巧み。

ストーリーが進むに従い人物評価が変わってくるような演出が織り込まれて飽きることがなく、タイ映画を見直しました。

 

興味ある方にはぜひ観ていただくとして、伏線で印象に残ったのは、アジア諸国でこれほど留学がスタンダードなのかということ。この映画にチュラロンコーンやカセサートといったタイの一流大学の名前は出てこない。富裕層は、家の体面のためにも子を留学させたがり(某宮家を思い出してしまった)、貧しい家庭では成績が良いなら留学させて負の連鎖を断ち切ろうと考える。東大・京大で思考が停まっていて大丈夫か日本。

 

学業成績がよいことと、社会に出てビジネスで成功する才能は違うのではないかとこの映画を観ていて思うが、「そうはいってもそのチャンスを得られるかどうかは学歴で左右される」と日本以外のアジア諸国は言うのだろう。

さあ、英語やろう。