食欲の秋ですね。

最近、ドキュメンタリー番組で立て続けに食糧難をテーマにしたものを視ました。世界的には人口増、牛や豚は二酸化炭素を吐き出す、多くの人間の肉食を支える畜産は環境に良くないので、先々は昆虫から栄養を摂るべき…というような内容です。

なんと、この先はタンパク源がコオロギの時代が来る?!

 

小学生の頃、夏休みに本屋に立ち読みに行くと「UFO目撃」「恐怖の心霊写真」「ノストラダムスの大予言」に交じって「飢餓食入門」という本がありました。なんとも昭和なラインナップで、この手の本の“捕らえられた宇宙人”の写真を憶えている人も多いのではないだろうか。飢餓食入門はやれ虫が食べられる、金魚が食べられる、横井正一さんは何を食べて命をつないだ…的な話だったような気がします。実家の80代の父は食べざかりが終戦期で、その時の肉への憧れの反動か、洋食(肉)好きになり今も元気でいる。平成にはお美しくパワフルな叶姉妹が「朝からステーキを食べる」ことが話題となった。戦後100年も経っていないのに、またお肉が好きなだけ食べられない時代が来るのだろうか?

 

なので最近、買い物に行くとつい肉を買ってしまいます。息子は成長期だし、夫婦二人はそのうち医師に食事制限を指導されることがあるかもしれない。幸い日本は海外に比べ物価は安いらしい。スーパーにお肉の特売日があるなんて幸せじゃないか・・・

という話を夕食の場ですると

「今焦って肉を食べたとしても、いずれコオロギを食べる時代が来ることは避けられないでしょ」

と息子は言う。若いな。

人間飽きるほどし尽しておけば、後悔しないということもある。ケーキバイキングにしても焼肉食べ放題にしても、食料難時代に突入したときに(あの頃あれだけ肉(甘いもの)食べたしなあ)と、悔いなく虫食に移行できる、かもしれない。