15時半の小田急線車内、小3くらいの男子2人がこんな話をしていました。
「さとるくんの呼び出し方を教えてあげるよ」
公衆電話に10円入れて、自分の携帯番号にかける。呼び出し音が鳴ったら「さとるくん、さとるくん来てください」と声かけして切る。そのうちに自分の携帯に電話がかかってきて「さとるだよ、今後ろにいるよ」という。さとるくんは質問すれば何でも答えてくれるが、話すとき絶対に後ろを向いてはいけない(連れ去られる?)
…メリーさん篇もあるそうです。デジタルな世の中になっても、”口裂け女”的な話は出てくるんですね。
公衆電話で呼び出すところが昭和、小学生が携帯電話を持っているところが令和だなと思いました。
話が広まると、クラスの誰かが「おれ、さとるくんから電話もらったよ」と言い出して、ますますこの話がヒートアップするのが目に浮かぶようです。
都市伝説は子どもの心理を映す(と思っている)。
「口裂け女の口は、女性器を象徴していて云々」という解釈がコラムに書かれていたこともあり、当時中1だった自分は(さすがにそれはないだろう)と思ったが、「私ってきれい?」という問いかけは、思春期の女子としてわからないでもなかった。
さとるは「悟る」だろうか?スマホで何でも調べれば出てくる時代に、子どもたちは”さとるくん”に何を聞きたいのだろう?