最後に「残った30万枚の再利用とはどのように使ったのか?」聞いてみた。
厚「固形燃料に加工して譲渡しました」
磯「燃料といいますが、焼却処分ではないのですか?」
何に加工してどこに譲渡したのか。通常ごみ・廃棄物は引き取るのにお金を取られるもの。燃料として価値のある物質に加工したなら、加工費がどれくらいかかったのか、譲渡した先はどこなのか?
それは「引き取りたい」と申し込んだ3590件(うち4件は自治体)を無視してでも率先してやるべき作業だったのか?
申込者に説明の葉書を送ると費用がかかるとも言われたが(3600通くらい選挙葉書に比べれば大したことない)、申込時に連絡先としてメールアドレスを取っていないのか?(自分も書かされたが忘れましたが)
いろいろ突っ込んで聞きたいことはあったが、毎日苦情と問い合わせはたくさんあるということなので、電話がつながるのを待っている人もいるかもしれないのでそこまでにしておきました。
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「リメイクは本来のマスクの使い方ではない。希望者に送る費用が無駄だ」というコメントも見られるが、引取り希望数が在庫を大きく上回るなら「送料を負担してもらったらどうか」「公共施設に置いて受け取りに来てもらったらどうか」など次善の策もあるはず。リメイクは無意味、捨てたほうがいいという人は、そういう家庭に育たなかったのだろう。自分は今でも、夕食後に部屋の隅でミシンを踏んでいた母の姿を思い出す。なぜ靴下の穴をふさぎ、短くなった子どものスカート丈を伸ばして使わせるのか。捨てて新品を買う方がずっと楽なのに。
本件に関してはもともとアベノマスクが失策とはいえ、それでも余ったマスクをなんとか生かそうとした国民の善意を、厚労省が踏みにじった結果となった。
マスコミも役所の答弁(住所不在で送れない云々)を鵜呑みにして、申し込み圧倒多数のはずなのになぜマスクが余ったのか、経緯を調べず記事を書いた。
大丈夫ですかねこの国。国民はもっと怒ったほうがいい…「ちゃんと仕事しろ」って。 =おしまい=
不織布マスク令が出る前の布マスク。白いレースはワンピースの残り切れで母が作ってくれたもの(裏は綿)、アベノマスクの1つはブラウスを染めた残り液で染めてみた。消防団のマスクは化繊だったので肌に合わず、息子のアカチャンホンポ肌着のデッドストックで裏打ちしました。