参議院選挙が近づいてきている折、録画で視ている「シャーロックの冒険」で、ちょうど選挙がらみのサブストーリーがあった。とある(渦中の人物となる)大学教授の若き秘書が交際している小学校女性教師が、彼のプロポーズに目もくれず婦人参政権運動にはまっている、という下りです。

以前このブログでも触れた、1900年代初頭のイギリスのサフラジェット運動の描写だろう。婦人参政権を求めて過激な女性活動家が多く登場、ついには競馬場でジョージ5世の持ち馬に身を投げて抗議自殺する者までいたという。「シャーロック」の中で演説する女教師と会場を埋める(一見して労働者階級の)女性たちの熱狂ぶりが興味深い。(自分の集会でこんなに人が集まって、沸いたらいいでしょうねー)

(シャーロックの冒険(「金縁の鼻眼鏡」より)

放火や破壊活動などテロ行為も行ったという黒歴史があるようですが、とにかく1918年にイギリスでは女性に参政権が与えられ、日本では戦後の1946年に実現。それまでは男性(それも初期は一定以上の納税者)しか認められなかった権利だから、獲得したときはうれしかったに違いない。

 

それから70年を過ぎたばかりなのに、今私たち政治の側は政治的無関心が最大課題、なんとか投票に行ってもらおうと、自治体によっては投票済券で買い物優待とか、工夫しなければならない事態になっています。

このシャーロックの時代を思いを馳せて、参院選を迎えたいものですが…このドラマ自体そんなに視聴率ないから、無理か。朝ドラで暢子が選挙演説に”ちむどんどんして”投票に行く場面でもやってくれないかな。