アナウンサーの桝太一氏が退職して同志社大学の助教授になるというニュースが注目を集めています。東大の農学部出身、フリーのアナウンサーを続けながら、かつて勉強した専門分野で研究職になる。しかも(私大ですが)助教授!桝さんは息子の学校にも講演に来ていたと思うが、華やかなアナウンサーという職業でトップを走り、40歳にして自分がかつて勉強した分野でいきなり助教授!

学生たちからも、転職しようにも今よりいい仕事はないし…と身動きできないでいる中堅サラリーマン層からも羨まれる存在でしょう。

しかし、若干気になったのは、同志社でも研究員としてコツコツやってきた人たちが大勢いるだろうに、それらをぶっ飛ばして助教授になるの?!

似たような話で、最近お笑い芸人もえやんの池辺愛氏(慶應大文学部卒)が、都議会議員選挙落選後に学芸大学の助教授に就任というのもありました。

 

わが身を振り返れば、区議選落選後に地を這うような就活をしましたが、かつて総合職で主事まで務めた電機会社には、社員から「派遣でよければ事業本部長の秘書を募集しているよ」とタレコミがあり、派遣会社に希望を出したところ「今回の募集はとても競争率が高いんですよ」と派遣会社内の選考で落とされました。

出身のW大学では、理工学部の教授に「定年退職する教授秘書がいるのでその後任にどうか」と誘っていただきました。そのポストも大学側が派遣に切り替えるということで、派遣会社がどこなんだか、アプローチに難航しているうちに別の方に決まってしまった。大変人気のポストですから…(おかげで区議選に再々挑戦する決意が出来たが)

 

話が長くなりましたが、転身でこれまでのレベルを落とさない転身は難しいし、就職するにも並み居るライバルたちから頭一つ出るのは並大抵のことではない。同じ学歴や経歴でアドバンテージとなるのが、メディアや人前に出る職業だったり、(全国放送レベルの)スポーツ選手、ミスコン受賞者だったりという付加価値ではないだろうか…と思う、凡人のひとりです。