9月15日から第三回区議会定例会、いそくみは16日15:40くらいから一般質問に立ちます(オンライン視聴可能)。テーマのうちの最終、旧池尻中の跡地活用、特に校庭の使い方についてはここでも少々述べたいと思います。

旧池尻中は、校舎を使って「ものづくり学校」を民間事業者に運営委託して16年、校舎耐震化工事の時期でもあり全面リニューアルが計画されています。

今回問題なのは、校舎だけでなく校庭や体育館も運営事業者に委託する予定であること。無償~月100万円程度でフルセット貸出しとのことで、サウンディング調査には16社も集まり、校庭については、先端技術教育のための活用(ドローン飛ばしたり)や畑にするなど、様々な提案がなされたようです。

しかーし。

隣りの池尻小学校が、自校の校庭を芝生化したことの影響で旧池尻中の校庭を、一部の体育の授業やサッカー部、野球部の練習、試合に使っている。PTAから、「池尻中の校庭を、子どもたちに引き続き使わせてほしい」と要望書が出ています。

校庭を畑にするって戦時中か!?運動で踏み固めた土地で畑作するには、深さ1mくらい、畑作に適する土壌に入れ替えなければならないのでは?毎日の水やりは誰がするの?課題が多いと思われます。

そして、現在練習に使っている小学校サッカー部や野球部の行方は?世田谷全体ではクラウンドが足りず、予約はワクチン接種なみの争奪戦になることは、サッカー保護者はよく知っています。

グラウンドは運動部だけのものではない、先端技術研究者などの育成にも必要だ、との意見もあります。そういう意見は、たぶん運動部員は勉強をやらない、出来ないという先入観が少なからずあるのではないかと思う。サッカー部の息子は”脳筋”(脳まで筋肉、ほめてない)という言葉を使いますが、運動部でけがをした経験からスポーツ医学を志す子どもはけっこういます。そして、特に外科や整形外科、救急医療などは体力勝負なので、運動部出身者が多いです。IPS細胞でノーベル賞を受賞した山中伸弥教授もラグビー部出身で「研究者として頑張れたのも、ノーベル賞受賞も、大学でラグビーから学んだことが生かされている」と発言されていますよ。

仕事も勉強も最後は体力。体力だけでなく、運動部のチームワークや、終わった後のグラウンド片付け、挨拶習慣なども含め、学生時代の運動部経験は将来全方位に役立つ。

ドローン操作を学ぶのは30代でも出来るが、小学校時代はまず体をつくれ!と、(自分はインドア学生だったのに)脳筋母は思いつつ、先端技術教育の計画に、子どもが体を動かす機会を奪われないように尽力したいと思います。