もうすぐ夏休みも終わりですね。世田谷区は7月中旬に16歳までのワクチン接種券を配布し、じゃあ夏休みの集団接種会場は高校生のプチ同窓会で騒がしくなるのかな…などと考えていましたが、8月中旬の時点で16-19歳のワクチン接種2回済み率は約2%。あちこちから

「夏休みに打ち終わりたかった!」

「修学旅行までに済ませたい」

「受験生の優先枠はできないのか」

と保護者の悲鳴が上がっています。2学期になると一斉に県をまたいで通学する子も多い中高生。自身は症状が軽いか無症状で、知らぬ間にスプレッダーになり得るティーンズたちの接種を、なぜ夏休み中に優先接種することを考えなかったのか。

都議会議員などに聞いても「今は非常事態なので、重症化しやすい4.50代が優先。若者まで考えていられない」という回答が多い。中高生ってたいてい4,50代の親と同居してないですか?そして家庭内感染が一番多いことは既にデータが出ています。

”重症化しやすい世代を最優先に”はわかるが、それって川の下流(中高年、高齢者層)で氾濫が起きている地点で懸命に土のうを積んで、上流(若年層)の調節池やダムで流量を抑えるのを怠っている状態ではないだろうか?「今はそれどころじゃない!」というのは現場の医療従事者の台詞で、他の人は中長期的な視点で計画を立てないと…

 

以前、「ワクチン接種は高齢者オンリーでなく、一定割合を働く世代以下にも打った方が良いのでは」

と書きましたが、

https://ameblo.jp/iso-kumi/entry-12655297595.html?frm=theme

NHKの朝の情報番組でやっていた、筑波大の倉橋節也教授の

「ワクチン接種加速、かつ15-39歳の接種の優先率を上げれば感染拡大は最速で2022年3月に収束」

という研究発表には衝撃を受けた。

https://www.covid19-ai.jp/ja-jp/presentation/2021_rq3_countermeasures_simulation/articles/article093/

衝撃すぎるのかこの他の報道では見ないが、内閣官房のサイトとリンクしていたと思います。

 

試算はあくまで試算だが、少なくとも”ワクチンもPCRスクリーニング検査も重症化しやすい高齢者を最優先”でやってきてこの半年、感染拡大を押さえ切れていないのだから、別の方法も試したらどうか。