世界一妻に仕えた夫であったろう、イギリスのフィリップ殿下が亡くなった。ご冥福をお祈りするとともに、イギリス王室メンバーはアストラゼネカのワクチンを打ったはずだから殿下も「接種後の死亡者数」に入るのかなと思ったりしました。

 

別の話で、ベンチで70代くらいの女性が3人で話していた。

A「私はインフルの予防接種でも熱が出たり気分が悪くなったりするの。ワクチンは怖いわね。コロナのワクチンも打たないほうがいいと思って」

B,C「そうなの?じゃあ私たちも止めとこうかしら」

A「そのほうがいいわよー」

ほかのお二人もインフルその他の予防接種で異常が出るのだろうか?おそらくそうではないが、Aさんの話を聞いて止めたくなったのだろう。Aさんも、自分だけ打たないと周囲に責められそうだから仲間を増やしたい。日本人にありがちな同調圧力の一つだと思うが、これは公衆衛生的に間違っていて、むしろ「私は体質的に打てないけれど、大丈夫な人は打ってね」とするべき。(もっと気が回る人は、自分は打てないということは敢えて言わない)集団免疫の獲得には7割の人が接種することが必要だという。この場合、Aが打たなくてもBとCが打てば66%達成できて友人のAさんの安全度も高まるのに、なぜ「私が打たないのだからみんなも止めようよ」になるのか。この傾向、年配の女性に多いですよね。

 

受けない高齢者の分が働き盛りの世代にワクチンが早く回ってくればいいなとも思いますが、高齢者の摂取予約受付を開始した自治体では電話回線がつながらないほど盛況だったそうで、そううまくはいかないようです。

BもCもその場ではAに合わせておいて、実は接種する気まんまんかもしれませんしね。ワクチン接種は、婚活や中学受験と似ていて、前向きに取り組むことをちょっと隠したい事象のような気がします。対外的にはネガティブなことを言っていても、自分の番が来たら粛々と打つ…ようになればよいですが。