2月25日午後予定の議会一般質問で、地域の開発×喜多見小学校前正門前を流れる湧水の保全について質問します。小規模ながら、地元ママさんたちのリクエストがあるテーマです。

ZOOM勉強会が終わってから、ひたすらパソコンに向かって質問原稿執筆(?筆じゃないが)に苦慮していましたが、土曜の午後の春のような日、ついに煮詰まって(現地視察だ!)と自転車に飛び乗って現場へ。

 

昨年2月に見たときは豊かに水が流れていたはずなのに、せせらぎも、この下流にある喜多見東記念公園の泉(湧水だまり)も枯れていた。

ロプノール湖か!(とひとりツッコミ)

私たちの世代は、中学時代くらいに、平山郁夫と井上靖とNHKのおかげで「移動するロプノール湖」「楼蘭の少女ミイラ」などシルクロード・ブームにあやかった。せっかく来てせせらぎが見られないのは残念だが、これは小川が未来永劫 枯れてしまったのではなく季節変動があるのだな、とわかる。

もっとも、喜多見東記念公園内の流れは、水道水を足してポンプで循環させているので、この時期でも水を湛えていた。公園内の自然風景は人の手で管理できる。

 

ウィーン視察に行った時、市内の世田谷パルク(=世田谷公園)には斜面に沿って有栖川公園のような豊かなせせらぎがあり、水は水道水だということだった。しかしウィーン市内の水道はアルプスの天然水を引いているそうで、こうなると自然なのか人工なのかよくわかりません。

 

昨年末、仙川の河床工事について質問した時、東京都河川部や区の工事課から河川には乾期(11-5月)と出水期(6-10月)があり、河川工事は乾期に行うことを教わりました。日本にもあるのか、都市計画を左右するような雨季と乾季…アラフィフにして初めて知りました。

 

喜多見小の児童たちは通学中このせせらぎを見ながら大きくなり、ある子は土木科を出て河川工事に携わったり、ある子は小説家になり、小学校脇を流れる小川が作品中に登場したりすることもあるだろう。

 未来への投資だと思って、この風景を守る方向で質問したいと思います。

*注意書きに比べもう少し解説の方のフォントを大きくしてほしいなあ

「かつては、狛江市の泉竜寺川を水源とする清水川が府中崖線に沿って、この場所を流れていました。この場所は府中崖線のがけ下に当たり、湧水がしみ出る場所でした。

近年の都市化に伴い、水量は少なくなってきましたが、今でも地下水位が高くなると湧水を見ることができます。

参考文献 世田谷区の河川と湧水(昭和52年) 世田谷区教育委員会」