中高一貫男子校に通う息子。男女別学の宿命で高校生になっても恋愛は縁遠く、青春の証である部活も文化祭も制限され、興味はどこに向かうかというと、受験・進路の話が増えてきているらしい。折しも入試制度改革の世代だし、コロナで時間が出来て、例年より進路に向き合わざるを得なくなっているのは我が家周辺だけではないことと思います。

 

とはいえ、一橋大学に理系学部がないのを最近知ったような我が息子。高2になる来年には文系か理系を選ぶかは決めなければなりません。親の実感として、これけっこう一生を左右しますよね。

親子3人で話してみて、父親の卒業学部は知らないし、母親のいそくみに至っては

「えっ、理系じゃなかったの?」

と言われてしまいました。電機や医療や道路の話ばっかりしているからかなあ~。(そう考えると、文系理系選択も大事だが、その先の就職先もキャラにかなり影響しそうです)

「どの企業であっても、ほぼ文系も理系も採用している。銀行でも理系採用はあるし、数学はやっておいて損はない」と、夫が珍しくまともなことを言う。

 

将来どんな業種が魅力的か?これは夫婦の性格にもよるが、夫は「金融関係は今後勧めない」というし、なんちゃって理系の母は「メーカーはやりがいがある。モノを作る、開発するってやっぱり素晴らしいよ、家でも街でも車でも」と自画自賛するので公平な情報提供にならない。

母「だいたい士農工商って言うくらいだから、メーカーは商社・銀行より格が高いのよ」

子「農が上である時点で信ぴょう性が・・・」

 

全くあてにならない両親だし、子どもの進路には口を出すなと言われる昨今ですが、自分の高校時代を振り返ってみて、そういえば父親は「久美子は園芸が好きだし、農学とか生物学の道もあるのでは」と言っていた。仕事も家庭も両立して(かつ美貌で)活躍する女性としてよく物理学者の米沢富美子氏の名を挙げていました。(文系では緒方貞子氏を挙げていたが、あの方は出自が別格だと)

いま緑化施策や環境リサイクルに興味があるのだから、親の言うことも的外れではなかったな。

時すでに遅し。生まれ変わったら理系になりたい。