緊急事態宣言中も、世田谷区は席を離しつつスケジュール通りに議会と委員会は行われています。先日の委員会では令和2年度主要事務事業について、各委員会でリストが配布され説明がありました。

自分が所属する公共交通機関対策など特別委員会では、最も議論が活発だったのは、交通不便地域の砧周辺で予定されているミニバス運行実証試験についてでしたが、個人的に眼を引いたのは

 

「東京外かく環状道路(東名高速~湾岸道路間=いそだ注:いわゆる東名以南)の計画の早期具体化に向け働きかけを行う」

 

という項目です。主語は世田谷区。関越道から東名までがまだ工事中、オリンピックも遅れて、日本全国コロナ感染対策最優先の時に、外環道工事計画など不要不急のど真ん中ではないのか?(まあ百年の計で見れば不要ではないかもしれない。何しろ昭和40年から計画が消えないので)

国の計画にいち特別区が「早くしろ」というのも言いすぎな気がするし、計画地付近の住民からは反対運動が起こるのは目に見えているのに、一部の大地主の要望でもあるのでしょうか、意図がよくわかりません。

「外環道東名以南の現状について、区民には説明しているのか」質問したが、していない、まだする時期ではないという回答でした。

区は「計画が具体化してから区民に説明する」のが順序だといい、区民は「すべて決まってから後付けの説明会は意味がない」と怒る。そして反対運動が起こる。前例から何も学んでいない。

このブログを読んでいる方で各地域の自治会関係の方もおられると思う。賛成か反対かは別としても、せめて計画中の大型公共事業については今どんなステージにあるか、一年に一度は区から該当地域に、オフィシャルに報告するよう働きかけませんか?

「区議会のサイトで“外環道”で検索すれば出てきます」ではあまりにも不親切です。

 

世田谷線沿線ではタチアオイが花盛り。この花は線路際がよく似合う(松陰神社前)