最近自分のサイズがわからなくなってきた(足以外)。ずっと9号(38)だと思ってきたが、スーツなど試着するとき36、下手すると34(7)を持ってこられます。

「え、私は9号です」と反論するが、36=9号だという。スカート履いてみると、ヒップに合うものはウエストがゆるくて手が2つ入ったり…今の若い子は寸胴だというが、パターンもどんどん変わっているし、大きくなっていると思いませんか?

今では女性タレントのスリーサイズ表記はセクハラに当たるとかで出なくなったが、昔はタレントは皆自称ウエスト58cmだった。母親や伯母の若い頃のスカートは、デザインが好みでもウエストが細すぎて、お直ししないと着られなかった。巷の若い女性もホントにW58だったらしい。しかしその黄金のプロポーションも、出産後は「こんな細いスカート履いてたなんて信じられないわ」という進化を遂げることが多かった。

そして私たち、仮にバブル世代としましょう。ボディコンが流行していたからやはりスリーサイズを気にする世代でした。中学の更衣室では、メジャーを持ってきてやれ太ったのなんのと騒ぐ子がいたし、ませた男女グループでは、教室で男子にウェストサイズを測らせるツワモノ女子も…家庭科用途以外にもメジャーの全盛期でした。

バイト先で制服を私服に着がえる時、一緒にやっていた短大生に「息吸い込むからスカートの後ろのホック止めてー」と背を向けられたことがある。タイタニックか。昭和の終わりごろまで100年前のコルセットのような着替えが実在した例です。

豊かなバストは今も変わらず憧れであっても、ウエストを細くするのに血道を上げる若い子はもういないように思います。たまに雑誌でウエストを絞る特集があっても対象は40代、いやもっと上かもしれません。

もしかして、私たちバブル世代に「私は20代から変わらず9号(38)を着ている!」という自己肯定感を高めるために、服の規格のほうがドンドン大きくなっているのか?

36や34を試着して「ぴったりですよ」などと言われるとどうも居心地が悪いのでした。