雨の季節。公共施設や店舗の出入り口にポリエチレン製の傘袋とゴミ箱が設置されていることが多いです。これ、なんとなく捨ててある方から使っちゃうんですよねえ(私だけか)…三十代初めの独身の頃、捨ててあるほうの一枚を拾って傘を入れていたら、少し年上の主婦らしき人が

「あそこまで落ちたくないもんだわよねえー」と聞こえよがしに言って、新しいのを取っていった。ママ友みたいな人か、連れていた子供に言っていたような気がする。

青少年は、憧れの異性が傘袋を捨ててある方からとって使ったら、100年の恋も醒めるだろうか?

 

その後会社員という立場を失い、プータローとなり、公職に就いた今日でも、やっぱり捨ててあるほうから使ってしまうのはなぜなのか。

①    新しいのを取って指先で擦って開く二手間より、脱いだ服のように口を開けて落ちている、ゴミ箱のを使ったほうが数秒早く目的が達せられる。時は金なり。

②    一回、数分の使用のために新しい袋を1つ消費するのが嫌いなんである。決してエコの観点からではない。ドトールのように何度も使って返せる傘袋はいいですね。

③    せっかくなのでエコの観点も考える。気象庁のデータによると、世田谷区の年間降雨日数は100日(2018年。90-130くらいまで振れ幅はある)。傘袋を使うのがその半数の50日、社会人になってから(30年)この習慣があると仮定して、節約枚数1500…大したことないな。

数分のためにまっさらの袋を1枚使うのが嫌いなのは、試着室のフェイスカバーも同様。昔は被る服試着のためのシルクのスカーフがかけてあったりしたが、最近のブティックでは不織布のフェイスカバーのテッシュボックスみたいなのが置いてあって、使用後は店員さんが「お預かりしましょう」と手を出してくれる。

「いえ、よかったらこれ、いただきます」「どうぞどうぞ」

持ち帰って自分が家で化粧後にプルオーバー着る時に使うか、最近のユニクロのように外袋有料化したところでは外袋を断り、不織布のフェイスカバーに買った服を巻き込んでバッグへ・・・まあマキシスカートでは無理だけど。季節の変わり目にスカーフや手袋を整理してしまう際にも使えます、フェイスカバー。

ケチなのかエコなのか、時代の先端を行きすぎているのか。今日電話をかけながらそれとなく、店の出口に置いてある傘袋を観察していたが、5人ほど入店した全員が新しい袋を使っており、ゴミ袋から拾った人はなかった。とほほ。

ゴミと言っても汚れているわけでも、非衛生的でもなくない?