梅雨の頃はなぜか赤を着たくなります。雨天のなかパッと気持ちを引き立てたいためか、車にひかれないための自衛本能かわからないが…雨の成城商店街、アンティーク店atticの窓を見上げたら、リネンブラウスなどに混じって燃えるような赤のカーディガンが呼んでいた(?)

イタリアのヴィンテージだというが、やや厚地で飾りポケットやシャネル風の金属ボタンがついてるので、ニットジャケットと言ったほうがよいかもしれない。今の日本の服にはなさそうな鮮やかな色…といっても、鳥居のような赤は実は日本人にはとても似合う色でもある。巫女さんの袴、舞妓さんの紅。たぶんこの服が作られた20世紀半ばは、全体的に女性たちの服は今よりもっと色鮮やかだった。(朝ドラ「なつぞら」見てるとわかりますね)

仕事着と組み合わせれば差し色で使えます。お値打ちでもあったのでいただきました。

翌日は肌寒かったので早速、グレイのシャツブラウスに黒のタイトスカート、この赤ジャケットを羽織って、薄いグレイのストールを首にぐるぐる巻いた。デザインは人と被らず縫製が丁寧で、ほどほどのきちんと感がヴィンテージ服のよいところです。

1つだけ気をつけたいのは、昔は今ほど染料が良くないので、特にイタリア物の場合色落ちすることがあるということ。雨の日に着たい色だが濡らすのは危険という、難しい立ち位置にある服です。

この細さで、サイズは44のタグがついていた。当てにならない