1987年夏、いそくみは語学学校に通うためイギリスにホームステイ、オーストリアから来たコーネリア(14)と姉妹のようにして過ごしました。

二人でマクドナルドに寄ったときのこと、先に注文を済ませたコーネリアはトレイ持って空いている席に向かい、急に方向転換して別の席に。後から来た私に

「あの席の隣りにいる女性、やばい。絶対ドラッグやってる」と。

そっと伺うと、カーリーヘアの痩せた女性が、飲み物を前に休憩している様子。後ろ姿で表情はわからない。

「どうしてわかるの?」「目つき!」

コーネリアは自分の眼を指さして言いました。カルチャーショック。ヨーロッパではドラッグやっている人が普通に街中に居て、親は子供に「そういう人には近づくな」と教えているのだなと思ったものです。

アメリカの人気ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」でもヒロインのキャリーが年下のBFとマリファナ?吸う場面がある。テレビドラマで演出するくらいだからこれも合法なのでしょう。

 

同世代(だった、もう少し上に見えた)の俳優、ピエール瀧のコカイン使用・逮捕が報道され、売れなくて腐っている芸能人ならともかく、順調に成功している人でも違法薬物にはまるんだ、と意外でした。もっとも20代からということなので、止めたくても止められない状態になっていたのかもしれません。

アルコールやタバコと違って違法薬物がやっかいなのは、使用=犯罪なので止めたいという意志があり専門機関の治療を受けようにも、カミングアウト=逮捕につながること。使用者を罰することではなく、治療する方向で薬物の蔓延を防ぐほうが皆が幸せになれるのではないかな…と書いたところで、同じ考えで薬物依存に取り組んでいる女性弁護士の記事があったので、FBにシェアしておきます。

 

自分も学生時代、アルバイト先の女子社員(元レディースっぽい美人さん)に

「これ飲むと、仕事の後でディスコ(そういう時代でした)に踊りに行っても全然疲れないよ~。要る?」

と白い錠剤を見せられたことがある。遠慮しておいたが、あれも違法薬物だったのかなと後に思いました。そうと知らないで薬物をもらって中毒になる人もいるといいますよね…その彼女は、その後結婚していいお母さんになったと聞いているので思い過ごしかもしれませんが。

 

もっぱら我が家では「いだてん」のピエール瀧の後任(大会で使うシューズ=足袋を作る職人)は誰か考え中。いそくみは泉谷しげる、平泉成を推しているが、息子には「言いたいことはわかるがいま一つ」と賛同を得られていない・・・