秘書時代からお付き合いのある、80代のご婦人のお誘いでカフェのコーヒー・セミナーに参加しました。主催者のお友達60-80代のマダムと計6人で、場所は奥沢駅から近いカフェ・アランチャート。

お店を2時間貸し切りにして、マスターがコーヒーの歴史や産地、精製方法の基礎知識を語りながら、試飲を作ってくれます。

浅煎り(コロンビア、ニカラグア)、中煎り(コスタリカハニー、ブラジル)、中深煎り(グァテマラ、ニューギニア)、深煎り(グァテマラ、エチオピア)を頂きました。

自分は深煎りにミルクが定番だと思っていたが、浅煎りほど香りが豊かで酸味が強く感じられるとは知らなかった。浅煎りならブラックが美味しいです。深煎りになるほどスモーキー香と苦みが増し、胃に来る。よいコーヒーは冷めるとまた別の味わいがあり、深煎りほどお湯を注いだ時粉が高く膨らむことも初めて知りました。

平日昼にこういう講習に来るご婦人らは優雅な生活に見えますが、その世代は戦争体験を持ち、嫁姑の苦労あり、また近親者を喪った悲しみを知っている。主催者の方も息子さんを過労死で亡くしており、過労死防止の活動がきっかけで知り合った方です。美智子皇后のような静かな美しさをたたえている、憧れの女性です。

様々な体験を乗り越えてきた女性たちだからこそ、コーヒーの苦みも笑顔で「美味しい」と言えるのか…そんな気がしました。

◆「深煎りコーヒーはぜひ甘いものと一緒に」…これは全粒粉のワッフル

同カフェでは、何人か集めればこういったコーヒー・セミナーをやってくれるそうです。