事務所作業(ポスター裏貼り)に、ボランティアで女性たちに来ていただいたときのこと。お子さんが東北に在住という女性が

「今年はきのこ採りの事故が多いわね…マツタケが豊作だからね」

「えっあれはマツタケなんですか?」

マツタケという言葉に反応するいそくみ。たしか朝日新聞は“きのこ”としか書いていなかったはずです。

オオゼキやワイズマートで外国産マツタケが3本980-1380円で手に入る時代になったが、相変わらず国産マツタケは別格だ。デパートの食品売り場で大き目1本5000円程度だろうか。山に採りに行く人は自家使用だけでなく、売る目的もあるのかもしれない。

そしてその記事を見て我も我もと山に押し寄せ、二次災害(というのかなこの場合)がないよう、大手新聞社はあえて“きのこ”と書いているのか…

改めてネットの記事「キノコ採りで遭難死急増」(10/15時事通信)を見ると、長野県警管轄で8月-10月15日で遭難20人、うち13人が滑落などで死亡。高齢者が多いという。「万が一、遭難しても迅速に捜索しやすいように家族には行動予定をきちんと伝えてほしい」と結んであった。

 

これはわかる!明治生まれの祖母が言っていた、「マツタケが採れる場所は誰にも言ってはいけない、山に入ったら咳もしてはいけない」と。それほど高価で、皆が争って採りにくるからです。その教えは今も伝承されているのでしょう。

しかしうちの祖母は別の時に「人間欲をかくとろくなことはない」とも言っていたけれど…

 

マツタケ好きなうちの息子は既にこれらの記事チェック済み、

「ネットの記事には“マツタケ狩り”と明記しているところもある」

と言っていました。

息子のような若い世代が、記事を見て「こういう悲劇が起こらないように」と研究者になり、マツタケの人工栽培に成功する…といいですね。御木本パール以来の大事業になる。間接的には人命も救う。

まずは学生のみなさん、中間試験の理科がんばってね。