夏休みも終盤のある日、二人とも家にいたので息子とランチに行きました。
中二の息子は最近とみに肉食男子です。焼き肉屋の前をセーラー服の美少女が通ったら、おそらく目は焼き肉屋にとまる。小1の頃に連れて行ったが憶えていないという成城の名店、とんかつ「椿」行ってみよう。
入口で声をかけたら「カウンター席なら空いています」とのことだったが、後ろから息子が入ってきたら店員さんの眼がキラリンと光った(気がした)。
「テーブル席も空きましたから奥へどうぞ~」
青山のカフェに欧米人と行くとテラス席に案内してくれるように、ラーメン屋や肉屋に中学生の息子と行くと受けがいい。がっつり食べるし将来の見込み客だからだろう。
チェーン店は別として、とんかつ屋は十分高級ランチ。息子はロースとヒレでものすごく迷っている。
ばかもん、男は黙ってロースかつ定食だ。
デートでとんかつを食する場合、ダイエットを気にする女子はまずヒレを選ぶ。ヒレのが2-300円高いので、男がロースを取ればデート代も浮くし、ロースかぶりつく方が男らしいし(あくまで個人の感想です)、違うものを頼んで「一切れ交換しましょうよ」くらい言ってくれたらその女子、脈ありです。
…というところまでは今回は教えません。
迷った末息子はロース、いそくみはヒレを頼む。
そして初めて知ったことには、息子はとんかつにソースをかけないのです。
「そのほうがサクサク感が残るし、肉の味がわかる」
とか。池波正太郎か。お店の人も「塩をかける人はいるが、何もかけない人は極めて少ない」と。
母のヒレも1ピースあげて食べ比べた結果、ロースのほうが美味しかったそうです。
母も息子も、勉強になりました。