中学受験がそろそろピークですね。

この時期に思い出すので冬だったのだろうが、夕方4時ごろ、とある安いカフェで問題集を解いていた。隣りは40代半ばと思しき

女性二人。A4が入るブランドバッグにジャケット、ダイヤのデザインリング。近くの大手生保か銀行支店のパートさんかなとみえました。

茶髪セミロングのグラマラスなXさんが主に喋り手、眼鏡やせ型のYさんが聞き役になっている。最初は「新人さんたちの研修をどうするか」のような真面目な話でベテランぶりをみせていたが、Xさんが最も本日話したかったのは、“今どきの男性社員のふがいなさ”だったらしい。同僚のZさんが若手男子を誘ってもなびかず、ラブホの前まで引っ張っていっても「え?そういうことなんですか?」としらばっくれている…「昔から『据え膳食わぬわなんとやら』と言うじゃない?」とXさんはZさんのために怒っているのでした(これ本人の体験談じゃないのか?)。眼鏡のYさんは聞いているのかいないのかウンウンと合わせているだけ。

うーん、待遇がよくて、パートに研修企画など任せてくれても、この業界には入りたくないなといそくみは思ったのでした。

 

そうこうするうちXさんはお手洗いに立ちました。ここは男女兼用、1つしかない。ここは2階席で塾の仲間か、小学校高学年らが勉強していることがありますが、その1人らしいか細い男子がXさんの後にやってきた。使用中とわかり一旦席に戻る。しばらくしてもう一度来る。その時もメイク直しか、Xさんはまだ使用中…植木の陰でこちらからは見えないが、彼はそのまま待っていたようでした。

戻ってきたXさんは、声をひそめて

「聞いてよ!ドアを開けたら男の子がトイレのドアにくっついて、中をうかがうようにしていたのよ!小学生みたいだから声を上げないでいてあげたけど、あんな年から、男って油断ならないわね…」

違うだろう、といそくみは思った。あなたの使用が長いから彼は(これってホントに中に人がいるのかな)と近づいてみたのでしょう。おしっこ我慢してたんだよね…

彼女が騒ぎ立てたら、いそくみは小学生男子保護者(当時)代表として彼のために証言しようと身構えたのでした。

そして思った。Xさんのような人は子供がいても女の子のみ。性に関して特別にアンテナを張っている人なのでしょう。こういう女性にセクハラの嫌疑をかけられた男性が無実ではないかと思った時(その証拠を握っているとき)、自分は男性側を擁護する勇気が持てるだろうか…と。

久々に区役所に用足しに行ったら、昭和レトロな喫茶店が2軒ほど出来ていた。

(写真と本文は関係ありません)