この秋、健保組合から名指しで通知をもらった。
内容は「あなたが処方されているインタール(花粉症の薬)の代替薬としてジェネリックの〇〇を推奨します」薬剤師の記名はない。
インタールは一般名クロモグリク酸ナトリウムといい、市販薬でも出ているのだが、市販薬は点鼻薬でも眠くなったりして合わないので、毎年クリニックの処方で貰っているのです。いそくみの学生時代からある古い薬です。
医療事業出身のこだわりで、健保に「薬剤師の名前がないが誰の推奨なのか」聞いたら、厚労省より、花粉症の薬のみジェネリック推奨の指導が入ったそうです。花粉症は、患者が新薬やジェネリックを知らずに同じ薬を使い続けている傾向があるのでしょう。
医療費を抑制するためにも必要な取組みだろうと思う。
黒柳徹子さんのCMも奏功して、ジェネリック薬の啓蒙はだいぶ進んできた。
でも安い薬ならそれでいいのかな?主たる効能以外に副作用や合う合わないがあるからこそこんなに世の中に薬が存在するのでは?
テーマを、星の数ほどあるファンデーションで考えてみる。
「肌を肌色に整えるだけなら安いほうがいい」と、厚労省が例えば800円のちふれ(←例にしてごめんなさい)を推奨したら、全女性から暴動が起こること請け合いです。みなさん色や伸び、保湿力、香り、カバー力重視か素肌感かなどあらゆる要素を吟味して、時には4-6000円もするシャネルや資生堂を選んだりもする。この苦労を知らずして、別の銘柄を推奨するなんて表現の自由の侵害よね、プンプン。
高い化粧品ほど精製度の高い原材料を使っているのは事実だそうで、肌のための安全を考えてそのブランドを選ぶ人もいるでしょう。実際、敏感肌用の化粧品はお高めです。
化粧品と薬品は違うけれど、「自分に合ったもの」を他のものに変えるのはリスクが伴う。それは値段に変えられないこともあります。
一方で(同じ効果でも自分が知らないだけで、もっと安いのがあったりして)という気持ちも常にある。
(続く)