はじまりは熱帯スイレンでした。
昔バンコクに出張した折、ホテルのパティオに濃い青紫とローズピンクのスイレンが咲いていて、日本とは違う色の美しさに目をみはった、その熱帯スイレンの苗が偶然、祖師谷の花屋さんに売っていたのです。深く考えもせず青紫を買いました。
スイレンなら水鉢が必要、これはくろがねやでタイ製のいい感じのを購入。
植え付けていると近所の子供が見にきて、アウトドアに詳しいその家のお父さんが「これも入れれば、ビオトープになりますよ」と、野川で採集したというメダカ4匹、小エビ4匹?浮草を分けてくれました。
魚臭がするのか、最初はよく近所の猫が立ち寄っってのぞきこんでいたものです。
その後スイレンは最初の一輪しか咲かず、メダカも徐々に減って暮れには1匹に、冬の受験追い込みシーズンには黒い泥がよどんで、何も見えなくなった。
この春、(鉢の捨て場もないし、また何かいれるかなあ)とのぞきこんだら、暮れに確認した一匹のメダカが元気に泳いでいるではあーりませんか。
(あとから聞いたら、息子は1月にも「水底に、一匹はいる」と認識していたそうだが)これはうれしかったねえ。
久しぶりに金魚のエサあげようかな、とよくよく見て、目を疑った。
お腹が大きい?!
旦那さんが12月に亡くなったとして6か月目、ああ月数合うわ…って、人間じゃないし。
これからママになるよ~って水面に姿を現したのかと思うと、けなげでかわいい。
まだわからないことだらけだが、取り急ぎ安心して産み育てられる環境を整えてあげよう。
(続く)