下落合の弟の家によばれ、足をのばして母校早稲田大学まで行ってみました。

家族で行くのは初になります。理工・建築卒の弟いわく、大隈講堂はタイルが張替されきれいになった。

そうしたら、4月1日は入学式でしたね、この混雑ぶり!

 

面白いことに、歩いている保護者をみると(この人、卒業生だな)となぜかわかる、特にOG。案の定お子さんに「昔はここに何があって…」と話しかけている。

私たちは一目で新入生家族でないのはわかるのに、息子はお兄さんお姉さんからサークル勧誘のビラ攻撃に遭ってすっかり萎縮しています。(彼らにとっては青田買いなのよ…早稲田中の生徒かもしれないし)。「ビラが落ちて汚い!」と怒っていましたが、一方で落ちているビラを回収しているサークルもあり、昔の早稲田にはない優等生ぶりを、母は感じました。

それでも演劇博物館はぽっかりと空いたような静けさの中に佇んでいたし、移転で壊されたと思い込んでいた本部の図書館が、合津八一記念博物館として残されていたのはうれしかった。あの図書館のコリント式の柱の下で本を探すのが大好きだったのだが、どこまで残されているのかな?展示物もかなりあるようなので、機嫌の悪い息子と一緒でないとき改めて行ってみよう。

 

大学周辺も、訪れたいところはたくさんあるが、初めての人にぜひ案内したいのが、梵寿鋼(ぼんじゅこう)設計の“ドラード和世陀(わせだ)”。正門のすぐ近くで異彩を放っているのですぐわかります。梵寿鋼は“日本のガウディ”と呼ばれた建築家で、今なら「ガウディのパクリ」とネットで叩かれたかもしれないが、知る人ぞ知る存在。学生時代はここの1Fがコピーセンターで、この建物に出入りしたいがためにコピーとりに来たものです。今はレトロイメージの理髪店と西洋アンティーク、アートショップが入っており、雰囲気を壊していない。

この方のブログの写真が詳しい↓

http://dhanow.ldblog.jp/archives/37132932.html

アンティークショップ、お休みで残念でした。

 

そうそう、早稲田界隈は学生会館はじめ新築のビルも、新規出店も増えたが、レトロでアカデミックな雰囲気を保ち続けています。GUや家系ラーメンとか、見えるところにはないしね…この発展は卒業生にはうれしいこと。

息子はあとで「早稲田が嫌いなわけじゃないよ。でも早稲田を目指すのなら早稲田中学に入ったさ」と言い訳。はいはい、中高一貫に入ったのだから可能性は無限にあると言いたいのね。

卒業した学校は年を経るほどに愛着がわくものだ、とママも今気づいたところです。