歴史秘話の類は、日本の場合は特に美化する傾向にあり、中年女性が若い美女に、男女が出てくると恋愛関係に脚色されて小説や芝居になったり“盛った”話が正となって、NHK番組や、今回のように地元資料館で地味な真実を知って驚くこともあります。
ちなみに、「唐人お吉」とされる中谷美紀ばりの美貌の肖像写真は外国人写真技師が撮った“Officer’s Daughter”という写真で、髪型などから後の時代の別人であるという説が有力だそうです。(興味ある人は「唐人お吉」で検索してね)
ヘアスタイル、大事。私たちも100年後には「これは聖子ちゃんカットだから80年代女子学生」「こちらのロングソバージュは80年代後期~90年代のOLと思われる」と歴史学者に分類されちゃうのね・・・
ペリーの肖像も写真以外に似顔絵がたくさんあって、いずれも鼻の高さを強調して、やや恐ろし気な異人の雰囲気となっています。1つだけたれ目の頼りない顔が安倍首相にソックリで、写真を撮りたかったがこの博物館は撮影禁止なのです。
いまどき撮影禁止?Why Japanese?!
最近都内の美術館では、歴史資料保護のため撮影禁止区域はあっても、1室は「ここは撮影OK」のエリアを設けている。来館者がツイッターやブログに投稿して、無料の広報宣伝効果を狙ったものです。それに気づいていないのがまず下田市の落ち度だな。
町おこし、という言葉でさえ最近は終わってる感があるが、もともと歴史の舞台となって今寂れている町は、仕掛け次第で再生可能のチャンスがあるのではないでしょうか?例えばお金はないが時間とアイデアはある大学生らに補助金を配分して町の広報宣伝計画を作ってもらうとか。温泉旅館に泊まらせてあげるだけでもモチベーション上がるでしょう、旅館も潤うし。廃墟になっているホテルは、休憩所(分煙で。または日本初喫煙者専用休憩所をやってみるとか)や土産物売場として再生できそう。
と言ってる50代いそくみは、都市計画コンサル会社や地域活性化プロジェクトに応募して書類落ちしているの実行部隊となることはできないのですが。
いつかまた来たらゆっくり街歩きしてみたいな、と思いながら歴史の舞台を後にしました。