駅周りで振り袖姿の女性をたくさん見かける成人の日。今年の装いは正統派でどの子も写真に撮りたいくらいきれい。数年前には林真理子氏がエッセイで「キャバクラか花魁のような着付け、髪型」と嘆いていた成人式だが、見事に古典回帰したのは、澤穂希選手の海外の授賞式での振り袖姿がターニングポイントだと個人的には思っています。若い子は良いと思えばすぐ真似をする、素直さがある。
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さてどこにも行かなかった三連休、せめてDVDでも観ようと、前から観たかった「イミテーション・ゲーム」を借りてきました。「シャーロック」のベネディクト・カンバーバッチや「ダウントン・アビー」のトムが出てるよ、と言えば女性BBCドラマファンが寄ってきそうですが、時代は第二次世界大戦中。ドイツの暗号機エニグマの解読に当たったイギリスの極秘プロジェクトチームと、そのリーダー・数学者アラン・チューリングの伝記です。よくある設定の中にもいろいろな仕事哲学―どんなに天才でも一人では何も出来ないとか、男子どうしがギスギスしたら女子が緩衝材になるとかーが含まれていて、サラリーマン必見の作品です。
今では考えられないが当時のイギリスでは同性愛=犯罪だったこと、ドイツ軍が毎日暗号コードを変更していたことなど、歴史的事実にも驚かされる。
研究所とか、開発系のお仕事で苦労されている方にお勧め。女性スタッフはキーラ・ナイトレイしか出てこないので、女性は皆キーラに感情移入して観ることができます(?!)
いそくみも、診断士の「経営情報システム」で暗号形式の問題(秘密鍵だの共通鍵だのいうやつ)が苦手なのですが、エニグマの毎日変わる暗号を解読する苦労を考えたら、もうちょっと頑張ろうと思えたのでした。