同じ年の女の子のママと電車通学の話をしていて、「電車内で、ミニスカートの女子学生が膝を開いて座っていて見えそうなのが気になる」…私たち2人で気になる度100%だ。「電車の中はどんな人が見てるかわからない、うちの子も気をつけないと」と彼女は言う。女性でもパンツスタイルなら膝が多少開いても気にならないが、スカートはすぐわかる。座り方って自分で見えないから難しいですね。

 

小学校の集合写真で、最前列の子は写真屋さんから「女子は膝を揃えて指先はこう、男子は肩幅に足を開き握りこぶしは膝の上…」とポーズを指導されていました。当時は背の順で小さい子が前列だったので、一番後ろか二番目のいそくみが気をつけることは、シャッター切る瞬間に目をつぶらないことくらい。今考えるとあの指導は美しい座り方の基本でした。

 

仕事で広報をしていた頃、招いていた女性講師(CA出身)をロビーに迎えに行ったら彼女は講演原稿に目を通していたのだが、脚をすっと斜めに流して座った姿が美しく、そこだけ飛行機の非常口横の乗務員席に見えた。身につくってこういうことかと思ったものです。自分はいまだに、脚を斜めに流したときの足先の納め方がわからん。

 

電車の中では膝をくっつけることは励行しているが、油断大敵なのが居眠り。居眠り時の?膝開き防止には足首を交差してロックすべしと何かに書いてあった。この座り方は映画「クイーン」でエリザベス女王やブレア首相夫人もやっているので公式に通用するポーズなのだろうが、正直あまりかっこよくない。

若者世代の座り方にとやかく言う前に、自分も美しい座り方が身についていないといけなかった。東京オリンピック前をめどに修行しましょう。

喜多見駅前のツリーのイルミネーション。