先週だったでしょうか、NHK「あさイチ」にフランスの有名なジャムの作り手だという人がゲストで出て、スタジオで旬のジャム作りの実演をしました。

りんごを刻んで柑橘類のジュースを絞り、八角やカルダモンなど家では中華やカレーに使う香辛料を入れる。りんごに八角か、美味しいの?!

フェルベールさんという、柔和で美しく、それがジャムの成果ならちょっと心配…なくらいにふくよかな女性の店の手作りジャムが、今や世界のグルメに愛され、伊勢丹でも販売しているという。

彼女のレシピは果物と香辛料を思いがけない組み合わせで使う、という見本のフリップが画面に出てきたのだが、あるレシピに目が釘づけになりました。

イチゴと黒こしょう。


いそくみ幼少の頃、向いのナオちゃんという2歳上の女の子と毎日のように遊んでいました。ナオちゃんの家に2人でいたとき、彼女が

「3時になったから飲み物を作ってあげましょう」

と、椅子を持ち出してきてのぼり、棚からソーントンのイチゴジャムを出してきた。
ジャムをコップに入れて水で溶いて塩をひとつまみ、こしょうをぱっぱっと振って「はい、どうぞ」
おそるおそる飲んでみたいそくみ(3歳)「あっ、おいしい~」
イチゴジャムは好きではないのですが、こしょうが効いて別物の斬新な味になっていた。

なかなかおいしかったので、しばらくして家でもこっそり作ってみた。が、初めて飲んだときほどおいしくは感じず、(分量を間違えたかな、ジャムの種類が違うせいかな?)

時が経つにつれあれはナオちゃんのアドリブレシピだったのだと理解したのです。

しかーし。世界に名だたるジャム名人のレシピにあるのだから、イチゴとこしょうが合うことが証明された。近々再現実験を行いたいものです。


5歳で天才的な料理人だったナオちゃんは、就職して間もなく結婚、今ではOLさんのお母さんです。あさイチ見ていたかな?自分が黒こしょう入りジャムドリンクを作って妹分にふるまったことなど、もう憶えてはいないだろうけど。




こちらはテレビ実演のとおりに作った八角・カルダモンで香りをつけたりんごのコンフィチュール。

家族はヨーグルトにのせて喜んで食べています。

あさイチのホームページに作り方が出ていますよ。