少し間が空きましたが、今週は非公式学校フェイスブックの件、その他陳情対応で世田谷区役所に行ってきました。敷地の樹木の葉が色づいて、すっかり秋めいています。

 区の諸問題についてやりとりするにも、ある程度論点がまとまってくると、やはり一区民より区議に間に立ってもらったほうが話が進む。学校のフェイスブックの問題は世田谷区と目黒区で興味を持ってくれた民主党議員がいて、情報収集から始めます。

自分がその立場になれなかったことを残念に思う。

フェイスブックの非公式ページについては、総務省の窓口にも聞き、また世田谷区の教育関連部門にも詳しい人がいました。

両者から要点を抜き出すと

●多くの人が「位置指定」に小学校を指定すると、小学校の非公式FBが自動的に生成され、管理者がいない状態である。

●「位置指定」をしなくても、最近のスマホは初期設定が「位置情報を知らせる」になっているものがあり、これをオフにしないまま使っていると同じ現象が起こる。

●「公開」の設定にしている画像は自分のFBに投稿すると同時に非公式学校ページにも自動的に投稿され、第三者が閲覧できる。外に出てしまった後でも、「公開」→「友達だけ」に直せば削除できる。

●非公式FBは、公式FBを作った時に統合・吸収することが可能。その際、新しい管理者はメールアドレスなど本人確認を求められることがある。

※区立小で1校、私立で1校「公式FBを持っていて非公式がない」学校を見つけたが、学校関係者がこのからくりに気づいて対応したのでしょうか?公式ページを持つ学校は、学校側だけの情報発信で、保護者の自由な書き込みは見られません。

FBを使う保護者が自己学習して望まない情報が外に出ないように周知するのが一番ですが、と同時に、設定ミスによる漏えい個人情報の掲示板となっている非公式FBは学校(自治体)が能動的に削除すべき、と個人的には思っています。


非公式FB問題、父親と母親でかなり反応が違います。

〇母親たちはFBを使っていない(閲覧するだけ)の人が多く、

「意図しないプライベートな画像や書き込みが、知らないうちに外に出るのは困る。そういうシステムは怖い」という反応。

〇父親はFBを使える人に多く聞いていますが

「未知の人とつながるのがSNSの利点。望まない個人情報が出てしまうのは個人の勉強不足で、自ら学んで自衛するしかない」

と非公式ページ容認傾向です。
これって、学校との距離感の違いかなとも思う。

ママたちは学校内でいわば、社会的責任を負う立場。
そうでないパパたちは、自分の趣味のFBやブログが、予告なく勤務先(従業員500人規模)のFBに露出していたら・・・と想像していただければ解りやすいでしょうか。
「非公式のページのほうが公式より様々な情報が得られる」という意見もありますが、多くは書き手が意図しない流出情報です。

保護者どうし情報交換のページがほしいなら、「〇〇小OB・OG会」「〇〇小おやじの会」など、自分たちで公式の情報交換用ページを作っている学校もあり、それが理想形でしょう。

長くなりましたが、オフィシャルなページもカジュアルなページも管理者と運用ルールを明確にすべき。

”どんどんつながって楽しい”性善説な人には小うるさい説教かもしれませんが、子供を巻き込む話ですので、”望まない情報が出て困る”人の対応を先にしたいと考えます。

またご報告しますね。