本当に久々に、かねまつで仕事用のパンプスを買いました。

街頭演説とは別に、毎日の外回りでは歩きやすくある程度きちんとした靴を履く。今ある靴がくたびれてきてデパートに行ったが、もともと25~25.5の大足、左の一足に巡り合うのにえらい苦労しました。

パテント(エナメル)素材の、トーブというかグレイっぽい色。母世代に言わせるとエナメル靴は夏のものだそうで(誰も守っちゃいないが)、これから薄い色のボトムにも合わせることを考えこの色にしました。パテントは雨にも強い。

ここ20年のトレンドを見ても、スーツに合うような中ヒールパンプスが激減しています。

レペットに代表されるようなペタンコ靴か10cm以上あるピンヒール、サンダル&ブーツに極分化しているのだそうです。

“靴は自己責任”と思う。

「マノロ・ブラニクは高いヒールでも履きやすいわ~」と本人が言っていても、歩き方がぎくしゃくしていたりバランスを取るためにガニマタになって台無しなこともある。靴はそれ自身が美しく高価なことより、歩く姿がさっそうと美しくないと。大人の女性に「歩き方が不自然」とは誰も注意してくれないので、時々姿が映る大きなガラス戸でチェック。いそくみは小田急線ホームの待合室を活用しています。

現行の、右のリボンつき5センチヒールは3.11の日、訪問活動していた経堂から息子の保育園のある喜多見まで、城山通りを2時間ほど歩いた最強パンプスです。

多くの人が歩いているので寂しくはなく、ところどころで、高いヒール靴に負け足をさすってしゃがんでいる女性を見かけると、外回り中の被災で自分はラッキーだった、と思ったものです。

(そういう日は最初から歩きやすい靴なので)


新調したらまずは室内で履いてよくなじませてから下ろし(サイズがサイズだけに、ゆるい間違いはない)、かかとやインソールを交換して、季節ごとに入れ替えて5年も6年も使う。自分が23.5cmの標準サイズで店に行けば合う靴が見つかるようだったら、こんなに靴を大事にしなかったかもしれません。