少し前だが、息子が学校の里山学習で竹を切り出してきました。すっきりと切り口がきれいでささくれもない。

母:「とってもいい容れ物だね。竹酒をつくるとよさそう」

父:「軍師官兵衛だと、利休が花活けに使う・・・」

使えそう?と息子は単純に喜んでいる。

夫の提案は無視して、母は福島応援フェアで買った「磐梯山」を入れ、竹酒を堪能しました。

竹の容れ物だと冷え方がマイルドなのが新しい発見。切り出したばかりの青竹のにおいぷんぷんで、酒までもとろっと変わった感じがして磐梯山はいい迷惑だったかもしれないが、有効利用されて息子は「おいしい?竹の味になるの?」ととてもうれしそうでした。

その後この竹は琉球ガラスのおちょこやアンティークのジョージアンのリキュールグラスとともに棚に並んでいるのですが、乾燥していい色合いに変わってきた。うん、花活けとして使えそうだ。

和風の花ならば今なら赤紫の点々のホトトギス。ボルドー色のわれもこう。自然界には珍しいパープルの実をつけるムラサキシキブもきれいでしょう。春なら淡いブルーのシャガとか・・・

ムラサキシキブは神明の森の脇にあるが、ふと考えると、小学生の頃に当たり前のように空き地で摘んだ花が、今ではどこに咲いているか思いつかない。

昔は、コスモスなんてお金を出して買う花じゃなかった。

世田谷に出てきてうれしかったのは、商店街の花屋で300円くらいで花束が売っていること。安価に花が手に入るようになって関心をなくしているうちに、野に咲く花が消えてしまっていようです。