夏の汗だくの季節にはテッシュやハンカチで汗ごとぬぐってしまうが、秋になりまたあぶら取り紙を使うようになってきました。


20代の頃は安くてコストパフォーマンス重視で大手の化粧品メーカーのを使っていたが、いつの頃からか“金箔打ち紙製法”なる茶色いあぶらとり紙が格段に機能がよいことがわかり、多少高くてもそちらを使っています。京都と金沢にお土産ものとしてよく出ているので、出張で買いだめしてきたものでした。

いそくみの父の実家は金沢。父親に言わせれば、薄く薄く伸ばした金箔は紫色に透けるそうだ。それがどんな分子配列によるのか、金沢ではどこの家でも金箔を作っているわけではあるまいにどうしてそんなことを知っているのか、箔紙は副産物なのだからもっと安くてもいいだろうになぜ一包350-400円もするのか、謎はいっぱいですが、解明しないままに20年近くもお世話になっています。


もう1つ長く使っているのが、貴婦人の絵のついた紙おしろい。フランス語で書いてあるがグレートブリテン製(という表現自体が古いかも)、こちらも母や伯母の化粧台には必ず入っていたものです。今どき珍しいノンパールで、落ち着いた仕上がりになります。昔ながらの化粧品店か、ソニプラなど雑貨屋系チェーンにおいています。



この手の商品は低価格だし競争も製品開発も進まないのか、ずっとずっと同じ商品が売られています。そこが嬉しいと思っていたが、自分がおばあちゃんになっても、死んでからもなお同じ商品が売られているのかもと気づいたら、ちょっと恐ろしくなってきた。