日曜日の後半は、外環道計画変更の説明会。映画上映会のあった大蔵から喜多見まで世田谷通り1本、長くゆるい坂を自転車で下ります。


今回の説明会は事前に国交省の担当窓口から

「今度の説明会は地権者様に郵送で案内を出し、10名ほどのテーブルで担当説明員とゆっくり話や質問が出来る形式にします」

と前振りがあったのが異例でした。どなたでも入れる形式の説明会だとプロジェクター映写の説明会になってしまい、質問タイムは(市民活動家などの)積極的な特定の方の質問で占有されてしまう・・・ということが続いていたので、

「地権者、利害関係者だけの、ふだん発言できない若いお母さんなども質問できるような形式、時間帯の説明会をしてほしい」と再三お願いしていたのです。

役所というのは不思議なところで、いつもなら要望・意見が通ったとしても
「あなたのこういうご意見があったので改善しました」とは決して言わない。いろいろな変化を感じたので、どんな説明会になるのか興味を持って参加しました。


住民も変わりつつある。

1)喜多見の方は江戸時代から何代も続く農家、地主が多く、「先祖伝来の土地を損ないたくない」お気持ちが強い。

2)次に20-10年前に移り住んできた成城のサラリーマン世帯。「古くから外環道路計画はあるが、実行されるかわかりませんよ」と不動産屋に言われて買ったので、今更造るなんて、と不満。が、どうしても嫌なら引越せばよいという割り切りも持ち合わせています。

3)ここ数年で、外環道計画があるとわかって土地を購入した世帯。道路工事は覚悟の上だが、工事中どれくらいの震動があるのか、地下トンネルが通って家が傾いたら補償はされるのか・・・造ること前提で、そのリスクと補償を詳しく知りたいと考えている。

3)が増えるに従い、よりプラクティカルな説明、資料を求められるし、国交省も腕の見せ所というところでしょう。いそくみのように、大学教授にウラとりに回る政治家も出て来るしね。


“道路問題に興味がある、反対である”一般住民が入れない説明会は不公平、というご意見もあるが、例えば、不登校の子を持つ保護者へのレクチャーに「興味があるから」とそれ以外の保護者が出席して質問時間を占有してしまったとしたら、それはやはりおかしい。やはり当事者が、外野をいれずに相談できる場は必要なのです。

役所は都合のよいことも悪いこともきちんと説明する。

住人は、感情的反対論を抑えて、どういう工事になるかを聴き、理解する。


お互いが歩み寄り、理解を深めれば物事はそれほど間違った方向には進まないと私は思います。




これまで同じ資料が何度も配布されていたが、今回は、これまでの質疑に答える

内容の臨時資料が増えていました。住民も、ともに学ばなければ。